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小泉 智; 西条 賢次*; 橋本 竹治*
Progress of Theoretical Physics Supplement, (126), p.223 - 228, 1997/00
液晶性高分子を構成する分子骨格の局所構造緩和を熱中性子とX線をプローブとして観察した。中性子非弾性散乱で得られるのは、水素に由来する非干渉性散乱とその他の原子に由来する干渉性散乱である。一方、X線では干渉性散乱のみが得られる。両者の結果を用いることで中性子散乱の結果から非干渉性部分を抽出することができた。得られた非干渉性弾性散乱は、振動、回転といった水素の局所運動を反映している。系を低温から昇温してゆく過程での散乱の変化に注目し、振動運動と回転運動の寄与を分離することができた。得られた弾性非干渉性構造因子(EISF)の波数依存性から、液晶相転移温度で高分子を構成する芳香環の回転運動が自由回転運動に転移することが確認された。